国家試験・進路・就職

女性歯科医師座談会

母娘で歯科医院を経営

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山梨県甲府市の「七沢歯科医院」は、七沢久子院長が35年前に開業。現在は娘の清子先生、真樹子 先生と共に地域の患者さんの治療を行っています。実は3人とも神奈川歯科大学の卒業生。そんな七沢歯科医院の先生方に、女性が歯科医師になることのメリットについて語っていただきました。
写真左から
七沢真樹子先生(2009年卒業)
七沢久子院長(1978年卒業)
七沢清子先生(2006年卒業)

母親が生き生きと働く姿を見て、歯科医師の道へ

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院長先生

二人がこの医院で診療するようになって7年が経ったわね。

清子先生

そうですね。私は神奈川歯科大学を卒業後に大学病院の歯周病の医局を経て実家に戻ってきました。

真樹子先生

私は臨床研修を終えてすぐにこちらに。実家でキャリアをスタートさせました。

院長先生

私は二人に「歯科医師になってほしい」とは一度も言わなかったけれど、同じ道を選んで、しかも私の母校である神奈川歯科大学に入学したのには驚かされたわ。

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清子先生

子どもの頃から、母である院長先生が生き生きと働いているのを見ていたので、「もしかすると歯医者さんって楽しい仕事なのかも?」と思ったのがきっかけですね。母と同じ道をめざすということから、進学先も自然と同じ大学に。高校の進路指導の先生に聞かれても、既定路線のように「神奈川歯科大学に進学します」と答えていました(笑)。

真樹子先生

院長先生の学生時代は女子が極端に少なかったと聞いていましたが、私たちの時代は女子学生も多く、そこが大きな違いですね。

院長先生

女性の社会進出という時代の流れもあるけれど、特に歯科医師は女性に向いている職業ということもあるでしょうね。

患者様に寄り添う歯科は、女性の「聞く力」を生かせる職業

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真樹子先生

この医院で働き始めてから、私は主に小児治療を担当していますが、「歯医者は痛いところ、怖いところ」と考える子どもでも、治療する医師が女性だと、気持ちが少し和らぐかもしれないですね。

院長先生

男性医師から信頼感が強く感じられるように、女性医師からは安心感や親しみやすさを感じる患者様は多いでしょうね。それと、とても重要なのは、些細なことでも気軽に相談できる話しやすさ。

清子先生

医療の基本は、問診などの「聞く力」ですからね。

院長先生

そう。多くの診療科では医師と患者様が向かい合うのに対して、歯科の場合はほとんどの時間を患者様の隣に座るでしょ。何気ないことだけれど、それが患者様が自然と話せる素地を作っていると思うの。

清子先生

確かに。

真樹子先生

患者様に寄り添う感じですよね。

院長先生

そうしたこともあって、歯科医師は女性に向いているのではないかしら。

女性のライフステージの変化も生かすことができる仕事

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清子先生

私自身は現在子育ての真っ最中のため、非常勤として勤務しています。そうしたシフトを組みやすいのも、歯科医師という仕事のメリットですね。

真樹子先生

基本的に残業もないので、診療が終わった後の時間を有効活用できる点も魅力。私は大学時代の恩師や同窓生と共に行う、研究発表の準備などをしています。

清子先生

子育てをしていると、「子どもってこんな時に、こんな風に感じるんだな」といった発見も少なくありません。また子どもを連れて小児科に行くといった、これまでにない経験もしています。そうした日常での経験すべてが、歯科医療の現場で生かせる大切な財産になると、最近考えるようになりました。だから今は本格復帰する日が楽しみで待ち遠しいんです。

院長先生

女性の場合は結婚、出産、子育てと、ライフステージが変化するもの。その時々で仕事から離れなければならない職業もあるけれど、歯科医師の場合はその変化も仕事のプラスになる。それは女性にとってとても大切なことね。

清子先生・真樹子先生

はい。

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