神奈川歯科大学保護者向けパンフレット2018
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044年次末に全国で行われる統一試験「共用試験」は、5年次から臨床実習を行うために避けられない試験です。神奈川歯科大学は、この試験を視野に入れ、歯科医師になるための基本的な学修体系を「歯科咬合医療系」「生命科学口腔病態系」「社会と歯科医療系」の3本柱に統合しています。次の科目との連続性を持って順序よく学べるようにカリキュラムを再構築し、学修の目的を理解しやすくしました。座学と実習が有機的に結合することで、学生の理解度とモチベーションを上げています。また、前期・後期の2学期制をやめ、「5ステージ制」を導入しています。これまでは、学期ごと約17・5週という比較的長い学修期間で構成し、集中的な試験実施によって履修判定を行ってきました。大量の試験対策による負荷と、再試験の履修判定の重さにより、リタイアする学生が多くいたのが現実です。現在は、3~4科目を短期間で集中的に学び、ステージごとに試験、必要に応じて補完授業を受け、その都度弱点を克服し着実にステップアップできるようになっています。1日の科目数が少なく、勉強しやすくなり、自学自修する学生が格段に増えました。通常3・4年次に行っている歯科実習を1年次から実施しています。学修と実習を繰り返すことで、実践的スキルを磨くことができるのです。また、他大学では1年間で行うこ国家試験対策にもなる実習を通して実践的スキルを磨く短期集中型の「5ステージ制」で連続性を持って学び弱点を早期解決第110回歯科医師国家試験で私立歯科大学上位の合格率をマーク!従来のカリキュラムとはここが違う6年間の学びの流れ入 学知識(CBT)技能(OSCE)臨床実習Ⅱ最終試験国家試験国が行う資格試験大学が行う卒業資格試験国が行う病院実習能力試験臨床実習初年次教育附属病院横浜研修センター3人受験して合格するのは2人以下という厳しい歯科医師国家試験において本学は合格率84.2%、昨年に続き合格率80%以上を達成し、3年連続の快挙となりました。2013年度からの新カリキュラムでの学修は着実に結果を生みだしています。第110回歯科医師国家試験で合格率が私立歯科大学で第5位歯科医学の基礎と臨床5ステージ制GPAチューター制eラーニング4年間2年間TOPICS■第110回歯科医師国家試験の  私立大学合格比較(2016年実施) ■歯科医師国家試験  合格率(新卒) (%)(%)020406080100020406080100第108回80.0%第109回82.1%第110回84.2%全国平均神奈川歯科大学全国平均76.9%神奈川歯科大学84.2%総合教育部 教育委員会 カリキュラム運営部 部会長湯山 徳行 教授Noriyuki YuyamaPROFILE1977年3月 神奈川歯科大学卒業1977年4月 神奈川歯科大学口腔生理学教室助手1993年4月 神奈川歯科大学口腔生理学教室講師2002年4月 神奈川歯科大学口腔生理学教室助教授 2012年4月 神奈川歯科大学総合教育部教授2013年度に新教育プログラムがスタートして4年。3〜6年次に受講した2016年度卒業生たちは、第110回歯科医師国家試験において、合格率が84・2%、私立大学で第5位という結果を残しています。早くも成果を出し始めている新カリキュラムの魅力と、今後の期待について、改編を主導された湯山教授に伺いました。

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