神奈川歯科大学保護者向けパンフレット2018
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07山梨県甲府市で開業した七沢先生。二人のお子さんも神奈川歯科大学を卒業し、現在は3人で診療を行っています。そんな七沢先生に、歯科医療の今後や女性歯科医師の可能性を語っていただきました。幅広い分野と連携を図り歯学の範疇に留まらない活動を 神奈川歯科大学を卒業後は東京で勤務医として働いていましたが、義父のすすめもあり、夫と私の出身地でもある山梨県甲府市で歯科医院を開業しました。開業当初から地域医療に貢献できるよう、心豊かな⻭科医院、アットホームな雰囲気の⻭科医院をめざしてきました。また開業から5年後の1987年には地元の歯科衛生士専門学校の講師となり、2007年には校長に任命され、現在に至っています。 こうした地元への貢献、後進の指導と併せて、歯科医師の範疇に留まらない独自の活動も行ってきました。当⻭科医院では歯の噛み合わせ治療を重視しており、患者様にも歯並びがいかに身体の関節可動域と関わるかを理解していただきなCase by KDU◦神奈川歯科大学の場合七沢歯科医院七沢 久子 先生▶ 神奈川歯科大学歯学部卒業▶ 歯科医師国家資格取得 ▶ 山梨県甲府市内に七沢歯科医院を開設▶ 山梨県歯科衛生専門学校講師▶ 山梨県歯科衛生専門学校校長 ▶ 日本歯科医療管理学会理事▶ 国際歯科学士会日本部会 広報・編集委員 ▶ 国際歯科学士会日本部会 国際交流委員▶ PFA国際歯学会 日本部会会員▶ 国際歯科学士会日本部会 会員支援委員▶ 国際歯科学士会日本部会 財務主事1978年1982年1987年2007年2008年2010年2011年2012年2016年PROFILEINTERVIEWがら診療を行っています。そうした中で、整形外科の先生や整体師の方々との連携も強化。治療の成果に関しては、米国コロンビア大学やEU医療会議などでも発表する機会を得ることができました。またスタンフォード大学との共同研究で、振動音響療法を取り入れたベッドを開発して診療にも取り入れるといった活動にも力を入れています。神奈川歯科大学へ進学した娘たち家族で地域の健康増進に貢献 甲府市で⻭科医院を開業してから、あっという間に35年が過ぎました。歯科衛生専門学校での活動以外にも、日本歯科医療管理学会、国際歯科学士会日本部会にも加盟。地元以外での医療貢献に留まらず、また歯学の範疇を超えた国内外の幅広い分野で、積極的に活動を行っています。 二人の娘も「お母さんが楽しそうに働いているから、私も歯科医師になります」と言って歯科医師の道を選び、私の母校である神奈川歯科大学に進学しました。2010年からは二人とも当⻭科医院で歯科医師として私を支えてくれています。私の世代では女性の歯科医師は非常に少なかったのですが、娘たちの同窓生は半数近くが女性だと聞いています。「心豊かな⻭科医院」をめざして開業しましたが、そこで求められるのは「聞く力」。その点において女性の歯科医師は親しみやすく、患者様も相談しやすいのではないでしょうか。代々当⻭科医院で歯の治療を受けられているご家庭も少なくありません。今後も幅広い分野と連携を取りつつ、地域の皆様の健康な毎日に貢献していきたいと思っています。▲振動音響療法を取り入れた「アコースティックベッド」は、スタンフォード大学 との共同研究で開発。他にも多くの治療器具を開発・活用している。▲左から七沢真樹子先生(2009年卒業)、七沢久子院長(1978年卒業)、 七沢清子先生(2006年卒業)

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