訃報 / 横地千仭 名誉教授
謹啓
このたび、本学名誉教授の横地千仭先生が2024年8月4日、105年の生涯に幕が下りましたこと、謹んでご報告申し上げます。
横地千仭名誉教授が、人生を懸けて創り上げた解剖学カラーアトラスは、初版から40年以上経過した現在、世界23か国語に翻訳・販売され「解剖学アトラスの最高峰」として、世界一の解剖学医学書の地位を確立しております。
また、本学資料館に展示しております、カラーアトラスに引用されている人体標本は平成18年の開館以来、延べ3万人以上の医療従事者が見学に訪れています。
精巧に創り上げられた数々の標本は、生命に対する畏敬の念を感じさせ、医療人に必要な学識と人格を育む教育に大きく役立っております。
横地千仭名誉教授の名は、世界の医療関係者に永遠に語り継がれ、そのご功績は、私たちの心に深く刻まれていくことでしょう。
横地千仭名誉教授の御尊体は、生前のご意志により本学にご献体されました。
次世代の良医育成のため、死してなお自らを解剖学に捧げるその崇高なお志に深い感謝と敬意を表します。
ここに、生前のご厚誼を深謝し、謹んでお知らせ申し上げますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。
謹白
令和6年8月
学校法人神奈川歯科大学
理事長 鹿島 勇
追伸 横地千仭名誉教授を偲び、11月にお別れの会の開催を予定しております。